この瞑想法シリーズでは、テーマ毎に特化した瞑想する心構えや考え方、テクニックを紹介しようと思います。今回は養生功がテーマです。ベーシック編で、気という概念に慣れてからでないとこれからお話しする瞑想法は難しいかもしれません。
養生功とは
気功の考えに基づいた、運動・瞑想・食事を行い、自身の気の質や量を良くする鍛錬法のことを、養生功といいます。平たく「健康を意識すること」と言っても良いかもしれません。また、運動に関しては太極拳をイメージして頂ければ分かりやすいかと思います。
実践法
運動・瞑想・食事と、それぞれでお話をしようかと思いますがベーシック編での”光エネルギー”を常に連想することは基本になるので、無意識でも自然とできるようにしておいた方が良いです。それと、心(精神)も体も落ち着いていないとできるものもできなくなるので、先を急がず地に足をつけてゆっくりと行うことが進歩へに近道になります。
食事
できる限り自然の、農薬や肥料を使っていないもの、野菜や、精製していない、米ならば玄米、塩ならば無洗浄天日干し、そういった食品。肉に関しては穀物ではなく草などで飼育されたもの。人工的でない自然の、利便性を得る前の、法則に従った食べ物を摂ることが望ましいです。ただ、菜食主義だとか、そもそもの摂取方法に関しては自由です。特別な事情や理由がない限り肉を食べてもスピリチュアル的には問題はありません。
次に、咀嚼が大事になります。噛むことは食物を分解し消化を助けるだけでなくたくさんのベネフィットがあります。また、食べている時にテレビを見たり、本を読んだりするのはあまりおすすめしません。今回の瞑想法は1人の場合を想定しているので友人や家族と食事をしているのであれば、そちらを優先し楽しんでください。
食べ物を口に入れたら、咀嚼しながら、その食べ物がどんなもので構成されているか想像します。単一の、たとえば人参をだったら、種から芽が出て土の養分を吸収して、陽を浴びて光合成して、大きくなったら収穫されて現れて出荷されてトラックで運ばれて、袋詰めされて値札をつけられ、陳列棚にならび…といったように、事細かく想像してください。食べている時に、その食べ物の味や香りだけでなく、こういった口に入るまでの経路を想像することが、胡散臭いですが、宇宙にある大きな気の流れを感じる第一歩になります。
食べる速度に関しても自由です。上の通りに想像がしっかりとできていれば、遅くても早くても、それ自体が何か影響を与えることは、スピリチュアル的にはありません。
余談ですがスピリチュアルフードというものがあります。芋や豆などの、
土の中で育ち、丸く実が詰まっている野菜全般をさします。
運動
適度な運動は、動物にとってとても重要な要素です。運動とは代謝を上げることになるので、細胞の入れ替わりを助け、最良のコンデイションに保つことが可能になります。かと言って過度な運動をすれば、肉体の酷使になるので、ちょうど良い筋肉量は各人で異なります。その辺りは、ご自身で確認してください。
僕は運動に関するプロではないのですが、オススメはヨガやピラティス、太極拳などのインナーマッスルや体幹を鍛える運動です。気は筋肉に影響を受けるのでジムなどでゴリゴリに鍛えてしまわないようにしてください。
瞑想
養生功での瞑想は、いろいろな方法があります。今回は僕がよく行うオーブ式とエミッション式を紹介します。それぞれの手法を行うにあたって、共通した呼吸に仕方があるので、そこから進めましょう。各1時間程度を目安に行ってください。
呼吸法
- 鼻から吸い、口から吐きます。
- 吸う時間より、吐く時間を長くしてください。
- 腹式呼吸が大切ですが、「息を吸う」というより空気が入ってくるような呼吸が理想的です。
- 顎に力が入らないように、歯を噛み締めず、口の辺りも緩めてください。
オーブ式
- 起立し肩幅に足を広げます。
- 素足で行う方が効果的です。
- 脳天(頭頂チャクラの辺り)から、吊るされており、脱力できるように”ぶら下がる”ようなイメージを元に姿勢を正してください。
- 首や肩、背中、腰のどこにも余計な力みがないようにして下さい。
- その状態で両腕を真っ直ぐ胸に前にあげます。ちょうど両手で大き目のjボールを持っているような具合です。肩や腕全体にここでも余計な力みがないようにしてください。
- 両手の間にある空間に気を送り込み、光の球を作ります。掌の小孔から勢いよく気が出て行くのを感じてください。
- 両手に間にある空間いっぱいに気の球が大きくなったら、それを左掌から体内へ送り込みます。
- 腕を伝わって右掌から出す、円常に回します。スムーズに回るようになるまで反復練習します。
- 十分に回したら、光の球を臍の下にある丹田へ移動させ、そこから身体の隅々まで流れ、充満していくのを感じてください。
エミッション式
- 仰向けで、寝そべります。
- 腕は体の横になるようにして、指先から足先まで、完全に脱力してください。
- 気が散ることなく集中できるようになるまで、呼吸法を行い落ち着きます。
- 体の中を流れる気を意識し、身体中に充満するように増やします。体の中に無数の光に粒があって、それぞれが輝くようなイメージです。
- 体内の気が満ちてくると自分のプラーナが増え濃く厚くなるのを認めてください。
- 同時に体内の光の粒をプラーナへ移動させ、自分の全体が包まれるようにします。
- それからプラーナ自体を大きくし、自分自身が大きな球体の中にいるようなイメージをします。
- 球体のプラーナの中に居る実感があれば、その中全体を光の粒で満たし、自分自身が光の球体の中心に居るように感じてください。
- 光の明滅を自分に呼吸するタイミングと同調させ、吸う時に輝き、吐く時に暗くなるようにします。
- 十分に光の球を感じられたら、その全てを体の中へ吸収していきます。
- 骨の中や臓器、筋肉の隙間、細胞に一つ一つに入っていくので漏れることはありません。
- 全てが体内に入ったら、完了です。そのまま寝てしまっても良いですし、起きて活動しても大丈夫です。体の軽さを感じられると思います。
以上が、オーブ式・エミッション式の養生功実践法です。実は上級テクニックなどもあるのですが、図解を交えないと説明が難しく絵心のない僕では限度があって分かりづらくなってしまうので省略しました。
オーブ式は、基本的な気のコントロールの練習になり、エミッション式は気の量や濃度を高める練習になります。