人の死について

17Oct1675221174

病院は生と死が混在する、人工的な、僕にとっては良い感じのしない場所です。普段から健康に気を使っているので滅多に病院に行くことはないのですが、おばあちゃんが入院しているという知らせを聞いて、お見舞いに行きました。

僕は身近に死を経験したことがありません。母方の祖父母と父方の祖父は遠い国で、僕が知らない間に亡くなりました。それ以外の近しい親戚で亡くなった人は未だ居ません。不思議なのですが、霊能に携わる身としては他人の死に詳しくも自身ではそれを経験したことがないのです。

父方の祖父は、生前、僕が小さい頃に大変よく気にかけてくれて、よくしてくれました。僕が彼の長男の長男だからなのかもしれませんが、特別扱いをしてくれていたことはとても印象に残って居ます。そんな祖父が亡くなった時は驚きましたが悲しくはありませんでした。霊となって現れることもなく月日が経って、おばあちゃんが体調を崩し色々な病気を併発した頃から僕のところに現れるようになりました。

そして、「おばあを迎えに早めに来たよ」というメッセージを頂きました。なので、もうすぐ亡くなるのかもしれません。お見舞いに行った当日にはおじいちゃんが僕に憑いて来てくれました。耳の遠くなったおばあちゃんに声をかけるととても驚いた顔でじっと僕の方を見上げて居ました。呼吸器系が衰弱しているようで苦しそうでしたが、手を握って欲しそうに差し出してくれました。

僕ではなくおじいちゃんが来てくれたことに安堵しているようでした。その直後、数秒でおばあちゃんは眠ってしまったので帰りました。その日は帰宅後、起きて居られないほどの眠気に襲われ日没と共に就寝しました。

人の死と向き合うことについて深く考えるきっかけとなったので、とりとめもない文章になりましたがシェアしました。

NaN年NaN月NaN日

fetch