オカルトとは日本語で言えばいわゆる”外道”というニュアンスがあると思います。正当なものではなく科学的に実証できない(感覚的なもの)を総称するときにも用いられることは既知だとは思いますが、僕はオカルトが大好きなんです。そう呼ばれるものはある程度なんでも手を出して(悪いものを含め)体感してきました。
現代のオカルトブーム(魔術や悪魔や、その辺りのもの)はLemegetonを起源にしているようで、僕もその書物を持っているのですが確かに悪魔や魔術系統の考え方の起点になっている記述が多くありました。こういったグリムワールは中世以前に世界中で(それぞれの文化圏の中で)独自の発達があったようですが、たまたまフランスの研究員がこのLemegetonを有名にしたため、オカルトブームの始まりとなったらしいです。
別名をThe Lesser Key of Solomonと呼ばれるのですが、これは古の時代に実在したとされるソロモン王という人物が自国を統治(強く言えば支配)する時に用いた悪魔の類を召喚しその力を使う方法が書かれています。なので、これはキリスト教やユダヤ教の元となった概念に影響を受けているようです。時代背景からもおそらく推測できるかと思いますが、悪魔や怨霊などの魔族が意に沿った魔法をもたらすと考えられていて”聖なるものは自然にあるものを意図して曲げない”というようなものかと思います。
タロットカードも実はこのLemegetonないしはオカルトブームと結びついて発生している様です。直接的に”魔”との関わり合いはない様ですが、超自然的な存在からアドバイスを賜るというのが手法なので酷似はしているでしょう。スピリチュアリズムと結びつくと、ハイヤーセルフや守護霊・アカシックレコードと言われるような思想に影響を受けて”魔”という概念はかなり薄れます。また、仏教や神道とかと結びつくと諸行無常や必然といった思想に影響され、その時その場所で引いたカードなので何かしらの意味や”自然=神様”からのメッセージだと受け取る様にもなります。僕も後者の考えに近いものを信じています。
僕が行うスピリチュアルセッションでは、特にタロットカードなどは用いませんが、リクエストがあれば占いもやったりします。ちなみに、タロットカードに良し悪しが無いのを知っている人は少ないと思います。「死神のカード」を例にあげると、正の位置であれば”変化”を基調に”始まりと終わり”や”成長”といったニュアンスがあります。逆の位置であれば、”停滞”を基調に”無関心”や”不足”などが示唆されます。このように正と逆の位置によって相対する意味があります。また、トランプの起源ともなった56枚の小アルカナと22枚の大アルカナを合わせて占われるのですが、ズバリ言い当てるというよりかは、出たカードを悩みを軽減するためのヒントとして話をするというのが本来のタロットカードの占い方なのだそうです。