憑依とお祓い

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僕は普段テレビを全く見ないのですが、学生の頃はいろいろな番組を見まくっていました。夏場になると好きだったのが、20時くらいから怖い話をテーマにした2時間ほどの特番です。「こんなんありえないだろ」と言ってしまいそうなニセモノから「お?」と興味をそそられるホンモノっぽいものまであるので楽しんで見ていました。そういった番組では割と高い確率で、出演者の方が霊に憑依され、それを除霊するようなシーンがあります。或いは、有能とされる霊能者を主役に一般の霊障に苦しむ方を除霊する、といったようなものもありましたよね。

そこで、今回は憑依とお祓いをテーマに少しお話しようかと思います。実際の憑依やお祓いは怖くてウキウキするようなものではないので、ガッカリしないように予め伝えておきます笑。怖い話などが苦手な方は、安心してお読みください、本当に怖くないです。

霊障について

さて、憑依というのは霊障のひとつです。霊障というのは、霊(特に腐霊)に障られ日常生活に支障が出るものを言います。病気なんかと同じで、日常生活に支障がでなければ特に問題はありません。霊障は憑依の他にもたくさんありますが、そもそも器を持っている魂(=僕たちのこと)に易々と障る霊は少ないので馴染みのある憑依という事象をピックアップして掘り下げようと思います。

既述の通り、一般に人体は魂で満たされています。注目すべきは、隅々まで充満しているため外から霊が入り込める余地は通常はありえないということ、に落ち着きます。それが起こってしまうことは、たいへん異常なので、すぐに対処をしなければならない問題となります。

でも、実のところ、憑依というのは”外から霊が入ってくる”という現象なだけではないのです。僕はその憑依の状態を分別するために、「侵憑依(しんひょうい)」と「覆憑依(ふくひょうい)」と言い分けています。それぞれ字の如く、侵憑依は中に入ってくるもの、覆憑依は被さってくるもの、です。

覆憑依は「君、肩になんか乗っかってるよ」と言われるケースがあるように、中ではなく外から影響を与える憑依のことを言います。魂は流動性をもっているので、外からの刺激にも反応してしまいます。結果的にそれが肉体に影響を与えるような具合で霊障が現れます。

では、侵憑依が発生するということは魂が体の隅々まで充満していない状態であることが予測できますが、言い換えれば魂の量が増減するということになります。この魂の性質についてお話します。

魂が減少するケース

魂はチャクラ系を通して肉体に留められており、肉体の中を循環し、足先から髪先まで充満しています。爪を切ったり、髪を切ったり、髪が抜け落ちたり、など、体の一部の断片などにも魂のエネルギーは詰まっています。食べることで、動植物の生命を取り込み自身の魂として補いながら生きています。なので通常であれば、これが著しく減り、支障をきたすということは万に珍しいです。

ケース1:誤ったヒーリング方法で他者に施しをする
ここでいうヒーリングとは霊力や気功を用いたものをさしています。他者に施す際に、自身の霊力を消費して行う方法を、意識的・無意識的に、とる方が実は多くいます。これは端的に言えば、養生功などの気が枯渇した場合に、魂の根源エネルギーをもって賄わないとヒーリング自体ができなくなります。察しの通り、魂の消費が発生してしまえば、それは生命を犠牲にしているということになるので、いずれは節々に影響が出始め、さいあくの場合死に至ります。また大量に消費した魂というのは、補充されるのにとても時間がかかるものなので、その間侵憑依に晒される危険性が高まります。

ケース2:生霊で他者を呪う行為
生霊というのは、肉体のある状態で、霊、即ち魂を意中の相手に飛ばすことを言う呪術のひとつです。これが厄介なのはその意図がなく無意識にでも行えてしまうところにあります。相応の”怨念”や”執念”、”継続した極限の集中力”などが必要になります。これらの度合いによって、飛ばす魂の量も変動します。生霊を飛ばすと、心身がどんよりと重くなり生活に支障が出ます。端から見れば精神病と変わらないような風に映るかもしれません。飛ばされた側は、少しずつ体力が落ちていきます。それから、心理的な疲れに漬け込んで、注意をそそり、危険な状態へ導かれます。なので、飛ばす側の代償に比べたら飛ばされる側は、健全であれば、怯えるに足らないことだと言えますね。しかし、万が一飛ばされる側の心が弱っている場合には、残念ながら効果が覿面に現れてしまいます。

ケース3:心身の不健康状態
魂は流動性を持っているので、チャクラ系によって肉体につなぎとめられていると、言いましたが、このチャクラ系が緩んだり、詰まったり、不調になると魂の漏れ出る量が食事での補う量を上回ってしまうので結果的に減ることが考えられます。太極拳やヨガなどは、このチャクラ系を調えるのに特化した運動で、体の鍛錬を通して魂の状態を安定させます。

簡単に3つのケースを紹介しました。こんな風にして魂が減ってしまったあとに悪意ある人や霊からちょっかいを出されて、霊障が起こるわけです。

怖い話の番組内では、憑依が起こってしまったあとに除霊などのお祓いをするところまで映されていますが、では、実際のお祓いとはどういったものなのでしょうか。

禊祓(みそぎはらえ)について

お祓いは、害成すものを払い潔め、再発を防ぐ儀式のことをいいます。正式には禊祓と言います。古事記などでは神様がその汚れたお身体を海で綺麗にした行為を象徴にして、その儀式を伝承しています。ホンモノの儀式は、ちゃんとした”場所”で行われますが簡易なもの、お祓いと呼ぶもの、は場所問わずどこでも行えます。除霊や浄霊といった言葉も、お祓いに含まれる簡易的な禊祓ということですね。

ホンモノの禊祓の儀は厄介な、どうしようもない場合にのみ執り行われます。それ以外の、表現は乱暴ですが、大したことのない霊障であれば簡易のお祓いで十分です。

禊祓もお祓いも、神仏の力を借りた人によってなされます。なので、撮影はもちろんのこと関係のない人が立ち入ることやその光景を見ることも禁じられています。なのでテレビなどで放映されるものは残念ながらエンターテイメントのひとつに過ぎず、効果は無いと言わざるをえません。

お祓いの仕組み

霊障がある、ということは魂の量が減少することで発生すると書きましたし、それにはチャクラが大いに関わっているとも述べました。それを踏まえた上で、僕が対人に施すお祓いに限った、その方法や雰囲気を紹介します。霊障であることが前提なので、スピリチュアルアナライズの過程は省略しています。

  • 神社仏閣で行える場合には起立した状態で、それ以外の室内で行う場合には背もたれのない椅子に着席した状態に、お祓いを受ける方(相手)になってもらいます。
  • 僕の場合、エネルギーが反時計回りに流れているので右手を相手の霊門に起きます。霊門は心臓チャクラと喉チャクラの中間点ほどにあります。
  • 相手の霊門に手を置いた瞬間から滅私に勤め、僕の守護天使の2柱であるラファエルとミカエル、その時お力を貸して頂ける神霊様(松尾大社の神霊様であることが多いです)に祈祷を捧げ、お祓いの儀を行っていただきます。
  • 秘伝功によって、僕の右手から相手の霊門を通じて大量の気が流れ入ります。これによって身体がまず活性化されていきます。
  • 相手の身体から気が溢れ出るまでになったと同時に大天使2柱と神霊様による実質的な祓清みが始まります。具体的なことは申し訳ありませんが書けません。
  • 神霊様たちの儀が完了したら、次は代表的な7つのチャクラ系を整えて、健全な状態にします。
  • これで概ね霊障が除れ、問題のない状態になります。
  • 僕はこれに加えて念のため、お稲荷様の眷属である白ぎつねの天霊にしばらく相手を守護頂くよう重ねてお願い申し上げまず。
  • これで以上です。相手の状態が一定の期間保てれば眷属は僕のところへ戻り、伏見へ帰ります。

意外だったかもしれませんがお祓いは上のように、側から見たら「ただ背中に手を置いているだけ」と映るかもしれませんが、実際はこんなものです。すでに他の記事などをお読みになっていれば気づいているかもしれませんが、根本的に霊能というのは神仏のお力を借りられるかどうかと、余計なことをせずそれをまっすぐに使えるかどうかで決まります。「私は偉大だ」とか「私の力だ」とかいうスピリチュアリストが居たなら十分に注意をしてくださいね。

というわけで、この記事も年末に書き直しました!みなさま、あけましておめでとうございます。本年も、これからも、末長くよろしくお願い致します。この一年が健やかなる飛躍の年となることを祈って居ます。体と心を含め、自愛を忘れずに過ごしてください。

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