京都プチ旅行*

05Sep165.9K27429

僕は小学生の時に、当時流行っていたコックリさんを出来心でやってしまったことが、実はあるんです。よく聞くような話ですが、その頃は自分が霊を視たりオーラが視えたりすることは普通で、友達たちと同じだと思っていました。自分の霊力が少し強かったこともその頃は知りませんでした。実体験で分かったことなのですが、そんな僕が出来心でコックリさんをやってしまうと低級な霊をたくさん寄せ集めてしまうということでした。

不幸中の幸いで、その時は低級な霊ではなくお稲荷様に仕えるキツネの精霊がやってきました。僕の守護霊は僕に”自業自得”ということの意味と”霊とはどんな存在か”ということを教える為にあえて護らずに、観ているだけでした。僕はそのキツネの精霊に憑依され、こっ酷く叱られました。嘔吐と発熱によって一月も学校を休むことにもなりました。当然、病院に行きましたが原因不明で、処方される薬なんかでも治りませんでした。そんな経緯もあって、有難いことにお稲荷様は僕と縁を結んでくださり、それ以来ご加護を賜っています。

こういう事情があったので、お稲荷様が鎮座される伏見稲荷大社へはずっとご挨拶に行きたいと思っていたのです。今回の京都プチ旅行の前にも一度機会はあったのですが諸事情で山頂まで登ることができずに帰った無念が残っていたので、とても楽しみにしていました。

当日は、13時前に京都駅に着きました。伏見稲荷大社のすぐ近くにホテルをとっていたのですが、時間が勿体ないのでそのまま出雲大神宮へ行くことにしました。千代川駅というところで下車し、(炎天下で20分以上も歩けないので…)タクシーで現地まで行きました。到着すると、参拝客は少なく、穏やかな風が吹いていました。タクシーの運転手さんは神社の目の前で飴屋を営んでいるおばちゃんと仲良しなのだそうで、いろいろとお話を伺えました。大変親切にしてもらえました。バスが違う(亀岡)駅まで出ているという事も教えてもらい、楽な道のりで帰られました。今回は伏見稲荷以外は入念な下調べをしていなかったので、ほぼ行き当たりばったりに(直感で)参拝する神社を決めていました。

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丹波國一之宮・出雲大神宮の鳥居をくぐり、手水舎で禊をし、(修繕工事中だったので、その音が少しうるさかったのですが)本殿へ挨拶をしました。通常はご神体付近に神霊がいらっしゃることが多いのですが、ここでは本殿の奥に佇んで居られました。また、驚いたのが、人型の神霊だったのです。神霊はとても高い波動を保有していますが、実は”人型”を維持するのはとても難しく、並大抵のエネルギー(量)ではままなりません。おかっぱのような髪型で服装は奈良時代などを思い起こさせるようなものでしたが巫女さんの雰囲気を感じ受けました。

非常に控えめに 「どうぞご覧になって行ってください」 と仰っていただけました。その後境内を見回りながら、坂を上りご神体のある磐座へ行きました。こちらでご挨拶をさせてもらっていると神霊様がおいでになり過去のお話をしてくださいました。祝詞が聞こえてきたかと思うと

昔、大勢の民に祭られ祝義を行って頂いたときは、本当に嬉しゅうございました」 と思い出を教えてくださりました。終始、控えめでいらっしゃいましたが、そのエネルギーはとても強くご神体の近くにある結界へは近づくことさえできませんでした。

精神的な距離はすごく近いのに、その広大な愛情にひれ伏したくなる気持ちがしました。機会があれば、縁結びや愛に関するお願いごとをこちらの神霊様にさせて頂こうと思いました。皆さんも柔らかく力強いそのエネルギーを感じにぜひ伺ってみてください。後日、友人や(スピリチュアルセッションの)相談者の方におすすめしたところなんとご利益がたくさんあったらしいのです!参拝した直後から自営業の方のお店が繁盛したり、恋愛で成熟したりなどなど。自分で感じていても実際に他の方々の体験談を聞かせてもらえると改めてその効能に驚きました。誇張してお話をしているわけではなく、本当にこのように清く深い力を有する神社は珍しいのです。

ご神体のあるところから坂を下ると、本殿の裏あたりには『御蔭の滝』と呼ばれるところもありました。この出雲大神宮は先ほどの神霊様以外に神霊はおりませんでしたが、この滝には多くの精霊が居りました。アニメのように妖精が周囲を飛んでいる風景を想像して頂ければ、それに近いかと思います。

余談ですが、僕はもちろん神社の伝承されてきた歴史やご祀神について事前に調べてはいきますが、それを記した人個人の考えや歴史上都合のいいように湾曲されたものが多くあるので、実際に訪れるときにはそういった情報を一切当てにしません。今回この出雲大神宮についても竜神様がいらっしゃるとのことで有名らしいのですが、残念ながらいらっしゃいませんでした。こういう出来事はたいへん勉強になります。僕は指導霊などからも”実体験に勝る学び無し”と教わっているので、この体制はしばらく貫こうかと思っています。

夕食を済ませ、ホテルへチェックインし京都の町へ夜散歩に出かけました。夜8時過ぎに伏見稲荷山へ行ってみることにしました。きっと中には入れないだろうなと思っていたら、なんと門は空いており自由に山頂までいけることが判明しました!

夜の伏見稲荷大社はとても物騒な雰囲気がありました。神社は夜に霊力が高まり、霊を呼び集めやすいことから参拝は日中にした方が良いと言われています。僕はその霊力の高まりを感じ取りたいためここ最近は可能であれば夜に参拝することが多いです。もちろん独断ではなく守護霊や指導霊に意見をあおり、そういった加護の元に参拝しています。危ないこともあるので軽はずみな気持ちで夜に参拝はされないことを助言させて頂きます。

ここ伏見稲荷大社も夜に霊力が高まるのだろうと思っていましたが眠っているのかと思うほど静かでした。ただ千本鳥居の初めの辺りは、禍々しいものをうっすら感じました。こちらへ影響を及ぼさない程度だったので特に気にせず先へ進みました。奥社参拝所まで抜けるとその感じもなくなっていたので安心しました。ちなみに、この辺りまで来てもまだお稲荷様の御力を感じるに至りません。熊鷹社を目指して、山を登っていきます。少しずつ澄んだエネルギーに変わっていきました。

山頂までは特に、お稲荷様のエネルギーを感じることも、特に変わったこともありませんでしたが、一ノ峰では白虎の姿をした聖霊を視ました。僕らの存在に気が付くと、すっと居なくなりました。真夜中に見る真っ白な聖霊は、エネルギーが強くしばらく動けませんでした。お話をしようと試みたのですが、うまくいきませんでした。今思えばもしかすると白狐だったのかもしれませんね。

山頂へ至るまで、途中いろいろなスポットがあり、見て回ったので、だいぶ時間がかかっていました。疲れていたこともあって、長居はせず下山することにしました。夜中にも関わらず、外国人観光客やカメラを持った写真好きの方たちとすれ違ったのには少し驚きました。そして、禍々しいものを感じたあの千本鳥居のあるところまで下ったところで嫌な予感がして来たんです。ハズレて欲しかったのですが、ほとんど当たってしまうので、注意深く進むことにしました。

奥社の目の前に二つ道があって、左側の方を通ることにしました。その鳥居をくぐってすぐに、頭上から蛇の唸る声が聞こえたのです。迫ってくる気配があったので早歩きをしたのですが、明らかに追って来ているのです。
またこの神聖な場所を汚しに来たかなぜ感謝せず、利益ばかり求むのか」 と邪念を飛ばして来ました。

僕は「そのような気は一切なく、日ごろからご加護を頂いているお稲荷様にご挨拶と感謝の気持ちをお話に伺っただけです。軽はずみな気持ちなどありません。どうか、ここに謝罪しますのでご容赦下さい。無事に帰して下さい」とご返答差し上げました。意を伝え終わる頃には身を引かれ、圧迫する禍々しさも一緒に薄くなっていきました。それは、伏見稲荷大社を信仰するあまり、禍々しい呪詛をかけている人たちの念の塊であったことが、後になって分かりました。翌日にもう一度、山頂まで行く予定だったので、その日はいろいろな疑問がありましたが、ホテルへ帰り就寝することにしました。

朝の8時には、伏見稲荷大社の正門鳥居をくぐっていました。今回は戸隠の時のように制限されていなかったので、朝ごはんも食べ、意気揚々としていました。夜の時とは打って変わって、昼間の伏見稲荷山はとても活気にあふれていました。神霊様が起きている様子も感じ取れました。昨日と同じような道順で、再び山頂を目指して歩を進めました。禍々しい感覚は一切ありませんでした。深夜帯に通り雨があったようで、相まって神秘さが増していました。そのような微妙な変化を感じながら歩いていくと、あっと言う間に山頂へたどり着きました。一ノ峰には、末広大神と書かれているお社があります。そこの真裏の山の方から、誘うエネルギーを感じたので、行けるところまで近づきました。意識を集中し、お話をさせていただきました。

  • 稲荷神は中国大陸に由緒があり、中国や朝鮮半島から日本へ渡来した民族たちが特殊な方法で神移(カムイ=神の所在を人為的に移動させること)した。
  • 日本へ伝承される前は、霊力が高く歳の若い女性を生贄に捧げ、神力を増幅させ利用していた。
  • 日本へ伝承された後は、食物を生贄として捧げるように変わった。その時より食物や豊作の神と変位した。
  • 狐の聖霊は双方(渡来・日本)の呪術師が稲荷神に仕えるよう操作した。
  • この稲荷山へはその後に移されたので、稲荷山と稲荷神とは違ったエネルギーの種類であり、それぞれは交わりづらい。
  • 稲荷山のエネルギーを保持する(バランスをとる)為に、狐・虎・蛙・竜・馬の聖霊をさらに呪術師が守らせるよう操作した。
  • 禍々しさの所以は人々の業が積み重なったもので、この大社では、それを夜中に処理していること。
  • 夜中は稲荷山のエネルギーが少し変容するため神霊・聖霊は一時的に休止せざるを得ないこと。などを教えて頂きました。

僕は歴史に詳しくないので、疑問点を多く抱きましたが、その後調べてみると事実と合致する内容がほとんどでした。文献が残っていないものに関しては検証ができなかったので不明ですが、全体として真実味のある情報であったように思います。大変意義のあるお話を伺えた後に、 「そなたは、自身の霊性を高め、民の邪心を祓いなさい。」 とお言葉を賜りました。僕の知りうる限りの丁寧な感謝を述べた後、下山する為に歩き出しました。

すると、ちょうど正面から見てお社の右側の奥でお祈りをしている方を見かけました。ブルーシートを敷いて、そこに正座し、祝詞を唱えていらっしゃいました。しかし、それが言葉とは裏腹に禍々しい呪詛にしか僕には聞こえませんでした。ちらっと、横目で様子を伺ったら目が合ったのですが、とても淀んだものを感じました。怒りや悲しみや、藁をも縋る切羽詰った様子です。関わりたくなかったので、すぐに場を後にしたのですが、いなり寿司やお酒などをお供えされていました。

稲荷の神霊様が仰っていた意味が少しだけ分かったような気がしました。そして、下山開始です。参拝客・観光客もどんどん増えてきて、秩序が少し乱れていました。稲荷山を、全体的に見て回ったあと、再度感謝を述べ、伏見稲荷大社での参拝は終わりました。時間はすでにお昼を回っていました…!朝ごはんをしっかり食べてはいましたが、すっかり空腹でした。少し移動し、昼食をとりました。そのあとは松尾山の麓にある松尾大社へ行きました。

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松尾大社は鳥居をくぐると、出雲大神宮の時に似た、民衆に距離の近い神霊のエネルギーを感じました。稲荷紳に関して検証をするために、調べていた時に判明したのですが、歴史上はこの松尾大社も中国や朝鮮半島から日本へ移住した渡来人が古来から神主をされているようです。伏見稲荷大社の時と似たエネルギーは一切感じ取れなかったので、もしかすると歴史的な情報と事実には差異があるのではないかと思いました。

こちらでも、本殿の奥に神霊様はいらっしゃり、すぐにお話をすることができました。人型で、平安時代の貴族のような風貌でした。雷質の(ピリピリするような)エネルギーを司っているように感じました。それが、松尾大社全体の律された雰囲気の理由なのではないかと思いました。非常に丁寧なお言葉でご挨拶くださったのですが、(意は伝わりましたが)言葉そのものの意味が全く分からず”なるほどこれが昔の人のしゃべっていた言葉なんだな”と思いました。

丁度このとき、お祓いを受けていらっしゃる方も居て、少しだけ視させて頂いたのですが、神霊様がわざわざ出向きお力を貸されていました。誰をも丁重にもてなすのだなぁ、と驚きました。ここは霊亀の滝というところもあったのですが、亀の聖霊はいらっしゃいませんでした。代わりに竜神様がいらっしゃいました。もしかすると山の反対側や山頂にはいらっしゃるのかもしれません。目視には至りませんでしたがかすかに亀の聖霊の気配は感じていました。ちなみに、後日談になりますが、ここ松尾の神霊は僕としばらくの間”繫がり”を結んでくださり、僕が他の神霊と対峙するとき(参拝するとき)にさっと現れて仲介してくださるようになりました。大変ありがたく、またスムーズに色々なお話を様々な神霊様から伺えるので恐縮しています。

松尾大社での参拝を終えた後は、京都駅に戻り、お土産などを買い、帰路につきました。一泊二日の割にはとても長く、濃い体験ができたので、すごく満足しました。でも、2度も登山したので筋肉痛がひどく、新幹線の中ではぐったりしていました。霊的な体験が多いとき、僕は睡眠がとても必要になります。それも12時間以上の長く深い睡眠です。さまざまなメッセージを自身の魂に定着させる役割があるためです。また、神霊様とのご縁を一層強くし、霊力を高めることにもつながります。

今回のプチ旅行では、神霊様にも様々な種類のエネルギーがあること、人の念は根深く影響力があること、さまざまな繋がりは偶然ではなく因果があり結ばれている事などを強く再認識できることができました。また機会があれば他の神社などへも参拝したいと思います!

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