タロットカードの起源は諸説あり、学術的に正当性のあるものは無いらしいのだが、僕個人の見解を話してみたいと思います。
こういうテーマの時、古代エジプトを一種の軸として考える流行りがありますが、僕はそれよりもさらに遡るのではないかと考えます。確立されていない土着のスピリチュアリズム、ユタを含むシャーマニズム、などに見られる人の頭蓋骨や動物の死骸・鉱石を並べたり投げて当てたりする占いがまさにタロットカードの起源となり得るのではないかと思っています。
僕もタロットカードのデッキを持っていて、依頼があれば行いますが、やはりスピリチュアル的な技量というかセンスを持ち合わせていないと当てずっぽうな結果しか得られないと感じます。
タロットカードは全てに絵柄がある22枚の大アルカナとトランプの起源となった56枚の小アルカナの組み合わせで一つのデッキとして取り扱います。現在は様々な手法があり大アルカナだけを用いた簡易的な占いが人気かと思います。しかしながら、その原始的な手法は全てのカードを用いた方法です。
次に、タロットカードはそのカードの向きによって、肯定的意味・否定的意味があります。正位置と逆位置と言います。表裏ではなく絵柄が逆さまか否かによってそのカードの持つ意味の正=肯定、逆=否定が判断されます。
また、実際に行う際には混ぜ合わせたデッキを被験者に渡し、その中から任意の10枚を選んでもらい総合的にリーディングし結果をお話するといった順序があります。僕は独自に判断して、大アルカナと小アルカナを分け、10枚のうちの決められた部分をそれぞれから被験者に選んでもらうようにしています。
これで導き出されるのは、現時点における真実・対人・本質・過去・近過去・現状・欲望・戦略・影響・未来の10の要素です。僕の場合には、このタロットの結果を霊的存在からのメッセージとして受け取り、霊視を交えて全体をある程度把握した上でそれを被験者に伝えるような手法をとっています。
なので、僕はタロットカードリーディングを行うときには占いではないと感じながらやっています。こんな具合なのでタロットカードがあればより言葉として伝えやすくなりますが、やっていることは霊視がメインなので僕個人としてはタロットカードの有無に関わらず導き出される結果に差異はないと思います。
ただ、もし、スピリチュアル的に瞑想などを行ってもうまくメッセージを受け取れない場合にはコミュニケーションの手段として自分自身と対話するようにタロットカードを用いるのは良いと思います。