長野旅行*

27Jun166.5K32318

友人夫妻と長野へ行った時の話です。僕は普段、社会人として平凡に生活しています。よくある話ですが幼い頃から多くの霊的な経験をし、それを通し友人・知人の悩みや不可解な事象を解決したことがあるので、内輪でスピリチュアリスト(自称)としてよく相談を持ちかけられます。個人情報などがあるので、詳細は伏せますが、彼女(友人)のご家族に不幸が立て続けで起きているらしく、何か悪いものに憑かれていたり、祟られたりしているのではないかと不安なのだそうです。

この話を伺っている限りでは、特に霊障である可能性は低いんじゃ無いかなぁという印象でした。彼女のご家族とはご両親のことなのですが、彼女はすでに嫁いでおり家系の因果から離れているのが理由で何も感じ取れていない場合もあるのでいろいろと詳しくお話をしていました。すると「ご実家がある場所」と「ご両親の厄年」という二つの観点に引っ掛かりを覚えました。こればかりは写真などで遠隔で視るのは不明瞭すぎて詳細を把握できないので、直接ご両親にお会いするか、ご実家を視させてもらわないと何とも返答できないことを伝えました。

ちょうど時期が年末だったので、友人夫妻は長野へ里帰りする計画をしていました。僕が実際に視ないと詳しくは分からないと話したところ、一緒に来ないかと誘ってくれました。スケジュールを確認するとちょうど予定が空いており何の問題もなく同行できることがわかりました。すぐさま返事をして長野旅行の日取りが決まりました。

ご両親の厄年に関しては戸隠神社で厄払いなどを受けたらどうかとお話をしていたら、ご両親の実家からはさほど遠くなく車でさくっと行ける距離とのことで、なんと戸隠神社へも一緒に行かせてもらえる運びとなりました。戸隠の神霊はとても力が強いという噂を聞いていて、まさか行けることになるなんて思いもしなかったので、とてもありがたかったです。

某日、午前8時(僕にとっては早朝…夜行性のおかげでもちろん遅刻しました。泣)に都内で友人夫妻と待ち合わせ、車で長野へ向け出発。幸運にも道は空いていて予定通りに目的地へ到着しました。ご両親と合流し、昼食を「草笛」という地元では有名な蕎麦屋でとることになりました。僕は迷わず天せいろをいただきました。山菜の天ぷらと長野のきれいな水で作られた蕎麦は唸る旨さでした。量もうわさ通りのもので、都内で食べる大盛りそば2.5人前はあるんじゃないかと思いました。とても美味しかった!

その後全員で、友人の旦那さんのKさんの土地へ赴くことになりました。実は、今回の友人のご両親のお話を伺っている途中でKさんの(正確にはKさんのお父様の)土地も曰く付きで、ついでに視て欲しいと依頼を受けていました。昼食をとった蕎麦屋からすぐのところにありました。もともと数件の家屋があり、その中には稲荷を祀る社もあったらしいのですが、特に何もせずに全てを取り壊したという事情でした。ご相談を受けた時には「ちょっと何してるんっすか」と驚きました。実際に出向いて視ると、話の割には特に感じるものはありませんでした。小川沿いにあって、空き地のように草が茂っていました。稲荷の社の件は慎重にならないといけないので、気を落ち着かせて精神集中していました。「おや、蛇かな?」と思いましたが、近くが水辺なので不自然では無いな、とスルーしました。稲荷(ここでは稲荷神に仕える、一般には神使や天使の類であるキツネなどの高級霊を差しています。)は愛着が強い分反動である憎悪も強くなる傾向があります。が、先述のように特に強く感じるものがなかったので不思議に思っていたのですが、もしかするとそのお社はただのカタチだけで実際にキツネが宿っていた可能性は低いんじゃ無いかなという推測に至りました。ひとまず邪まな(悪い)気やそういった傾向を感じないので特に気に留める必要はないですよ、とKさんにお伝えしました。

良い気の流れも無ければ、害をなす悪い気の流れも無い、例えるなら凪の状態の湖のような土地でした。これはこの土地を所有する人、実際に住む人、工事をする人などの影響をもろに受けるという意味があります。因果が顕著に現れるということですね。また、”凪”という例えは努力に応じた分の成果しか現れないということも示唆しているので、まぁ普通といえばそれまでですが、(何の後押しも無いので)厳しいことがあるかもしれないこともお伝えしました。特にお祓いやお清めをする必要がない様子だったので、Kさんの土地鑑定はこれにて終わりました。

それから車で、10分程度移動しました。友人のご実家は事情があり、場所を移転をすることになっていました。移動する都合上、先に新居が建てられる土地を視ることになりました。そこは山の麓を少し下り、川を渡った先にある畑でした。川は先ほどの小川の3から4倍くらいの大きさもありました。「今は日が高いからいいけど、午後早くにここら一帯は山の影で暗くなっちゃうんだよ」と友人のお父さんが仰っていました。もともとご実家があったのは、山の麓の方に近いようで、この畑よりもさらに暗くなりやすいから、というのも移動される理由の一つなのだそうです。Kさんの土地と同じように、精神を集中させて見回りましたが悪いものなどは感じませんでした。風もよく流れる良い場所でした。霊体は水辺に集まる性質があるようなので、間取りなどは少し気を使わないと霊道まがいの通り道が自然発生することもあるので、注意なさるようお伝えしました。

次にご実家が元々ある場所へ移動しました。先ほど友人のお父さんが仰っていた暗くなりやすいところです。日はまだ出ていましたが確かに少し影ができていました。すでに更地となっていました。角のあたりに井戸があり、現在はその入り口を置き石のようなもので塞がれていました。昔は水を利用されていたらしいのですが現在はもっぱら使わないとのことでした。うっすらと山からのエネルギーが流れている様子が伺えました。神聖かどうかは別にして”高い(波動の)エネルギー”は多命感(生命の元となる性質)に満ちているため、滞ると腐敗します。こういったエネルギーは常に流れている必要があり、このように地表側で抑え込むのはあまり好ましくないです。ここには住まわず簡易な畑として使うと考えていらっしゃったので、畑仕事に使えるよう、もう一度井戸を使われてはどうですかとお伝えしました。せっかく高いエネルギーが流れる井戸水なのでそのままにしておくには勿体ないですよね。もし使われないのであれば埋めるのが今回の場合は有効であることもお伝えしました。というわけで、ここでの土地鑑定も特に災いをもたらすような因子はありませんでした。

その後、坂を上ったすぐ近くの、友人の祖父母の仮住まいのお宅へご挨拶しました。友人の祖父は91歳で祖母は87歳らしく、とてもお元気で自立して生活なさっているのには大変驚きました。お茶とご自身で栽培されているリンゴを頂きました。酸化を防ぐために塩水に浸けてあって、少し塩っぽくて美味でした。計7名で雑談をしていたのですが、ここで今回の相談を受けた際に感じた違和感の謎が解けました。

「ご実家がある場所」に引っ掛かりを覚えたのは、場所そのものではなく、ご先祖や血筋・この場所に暮らしていた歴史そのものに対するものだったようなのです。家系や血筋の因果というのは残念ながらその血筋の生存している年長者に現れます。ちなみに嫁いでいなければ男女は関係無いケースが多いです。友人のお爺さんがそれに該当しているようでした。過去の商売や人付き合いなどでその因子を拾ってしまった、というのが発端である可能性がありました。詳しくは書けないのですが、そういった話は友人に後日お伝えしました。僕の経験では、これは第三者が簡単に解決できるものではないものなので、慎重になる必要がありました。

ひと段落した頃には夜になっていました。街灯がないので真っ暗でした。そのまま解散してもよかったのですが、せっかくだからと近くにある上田大神宮にお参りすることになりました。現地へ到着する頃には19時を回っていたので一段と冷え込んでいました。ここの他にもいくつか小さな神社をお参りしたのですが、この一帯は”火の力”が強いらしく、神域に入るだけで暖かさを感じました。上田大神宮はご神木のあたりが最も強くエネルギーを発しているようでした。

神霊様へ挨拶をした後解散し、友人夫妻と僕はホテルへチェックインしました。夕食はホテル近くの長野の食材をふんだんに使った料理が楽しめる居酒屋へ行きました。なんとイノシシ鍋や馬刺し、鹿肉の料理がありました!肉好きとしてはたまらないのですが、前日に指導霊から

動物は食べずに居なさい」 と助言を賜っていたため食べられませんでした…。こういった制限を頂くことは稀です。なので、何も問わず従いました…。ただ山菜や豆腐、日本酒などすべてが絶品で結果的には大満足でした。翌日は戸隠で早起きをしなければならないので早めに切り上げました。

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翌朝8時に、車で戸隠神社へ向け出発。朝が苦手なのでかなりの寝不足だったのですが、万全の体調でした。お肉を控えていた効果だったのかもしれませんね。車はとてつもなく急な坂道を上り…、曲がりくねった坂道を上り…、上り続けること約1時間…。目的地は戸隠神社の奥社だったのですが、戸隠神社・中社が道中にあったので、外から少し眺めるために停車しました。

戸隠神社は山に広がって社が点在していて、中社の前にも宝光社などがあり由緒もスピリチュアルなものに疎い方でも威厳も存分に感じられます。車から降りるとある意味下界の空気とは違って、すーっと澄んでいました。鳥居の外、つまり結界(神域)の外にいるにも関わらずとてつもない清らかなエネルギーを肌にひしひしと感じました。恐らくこの戸隠の山を治めるだけの力を持った神霊が鎮座されているのであろうとワクワクさえしました。興奮を抑え、再度車を走らせ奥社の入り口付近に停車しました。友人のご両親はすでに到着されていました。雪道を登るため、揃って靴などを履き替え、いざ奥社へ向かいました。

下に奥社の入り口の画像があります。その鳥居から、なんと約2kmを登山する形で歩かなければなりません…!12月の朝9時の山の中はやはり冷えますが、鳥居を超えた後(神域に入った途端)急激に気温が下がりました。極めて鋭利で、刺さるようなエネルギーを心身で感じながら歩きました。進むにつれて”来れるのなら来なさい”と言わんばかりの抵抗を強く感じました。恐らく敏感でない方はなんとも感じないと思います。僕は、普段から心身の波動を上げて低級なものと同調しないようにと、指導霊から厳しく言われているので、たいていの神域は平気なのですが、ここは違いました。まだまだ修行(考え)が甘いな、と感じざるを得ませんでした。しばらく進むと杉並木があり、その直前に門がありました。その門をくぐった途端、さらにぐっと気温が下がり、神域独特の澄んだ屈託のないエネルギーに包まれました。そのまま進んでいくと天霊や聖霊なども(姿ははっきりと確認はできませんでしたが)木々の中を跳んでいました。こんなに豊かで騒がしくも凛々しい場所へあまり訪れたことがないので、とても感動しました。すると道は右へ曲がり、その少し先に石の階段が山頂へ向かって伸びていました。積もった雪が溶け切らずに残っており、階段の高さも結構あって、上体を少し揺らしながら脚をエイヤっと大きく上げないと登れませんでした。

ついに、奥社の鳥居が見えてきました。興奮状態の僕はそのまま立ち止まらずに上り、手水舎で禊をして、奥社へ入りました。山頂付近になるので、ざっと20センチは雪が積もっていました。神霊様にご挨拶していると、その独特なエネルギーが感じ取れました。文面では恐らく伝わらないかもしれませんが、僕の表現では吸い込まれながら時空が歪むような感じがしました。ご挨拶中に会話もさせて頂き、

日向へ行きなさい」 と促されました。お社の目の前にある小さな広場の、日が燦々と当たるスポットへ移動しました。動物を食べるなと指導霊から制限されたのは、どうやら戸隠山のエネルギーを神霊様が授けてくださるためだったのです。畏れ多くも、感謝をしながら心身の深部までそのエネルギーを吸い込みました。その際、いろいろなお話をしてくださいました。その一つを紹介すると、戸隠の山々を守る為に、ここ奥社以外の場所は竜神様が清めて保っているらしく、それがあの鋭利なエネルギーの正体だったということなのです。

実際、奥社にいらっしゃる神霊様は極めて穏やかで、姿は球体に近く、どんと構えて鎮座されている様子があったので腑に落ちました。また、ここで授けてくださるエネルギーはとても強いため、それを使用(駆使)し何かをするのではなく自身を高め護るために精進しなさいともお言葉を賜りました。(語弊があるかもしれませんが)寛容で懐の深い神霊との交流は初めてだったのでとても興味深い体験になったと控えめにお返事をしましたら、笑っておられました。気さくな近所の威厳あるおじさんな雰囲気でした(笑)。神霊様は邪まな気さえ感じなければ基本的に参拝者にはもれなくそのお力を授けてくださいます。もちろんこちらからそのように伝える必要があります(今回はレアケースです…)が、なので参拝をする時はできる限り余裕をもってのんびりとしたほうがご利益というかパワーを賜れます。

友人のご両親はそのあと厄払いを受けていました。神主の方はさほど修行を積んでいらっしゃるような方には見受けられず”大丈夫かなぁ”と心の中で思っていると、神霊様が
任せなさい」 とお力を貸されていらっしゃいました。一通りを終えたので、下山することになりました。帰りのご挨拶をすると
また来なさい。待っているから」 と仰っていただけたので、恐らくもう一度来ることになると思います…!帰路はとてもスムーズで、来る時の半分くらいの速さで帰ることができました。道中、切り株があるので、そちらの方に目をやると、なんと天狗がいました!天狗はとても波動の高い聖霊で、(そのクラスによっては)視ることはおろか住まわれている場所を見つけることすら難しいんです。戸隠の山はやはり清く、そのエネルギーを正しい方法で保っているのだなぁと思いました。天狗は僕の存在に気が付くと
本日はよく来た。肉体を大切にし精進なさい。」 と言い、山の奥へ跳んでいきました。神秘的な遭遇でした。これだけ運動した(さらに睡眠不足)にも関わらず、心身がとても軽やかだったのを覚えています。ちなみに、天狗が僕に波長を合わせてくださったのでコミュニケーションがとれました(僕の波動はまだまだ発展途上です…)。

波動が高い人、というのは能力に関係なく実際にあったらどんな人でもわかると思います。高めるには修行しかないのですが、人生経験や思想が強く影響するので波動が高い人というのは社会的にもそれなりの人物であることが多いです。逆をいえば、自分の感覚ではなくて客観的に判断する時にはその人の社会的な立場を考察することで分別できるかと思います。余談はさておき、駐車場まで戻り靴などを履き替え、奥社を後にしました。丁度昼食の時間だったので、途中に戸隠山で有名な蕎麦屋に寄りました。清らかで冷たい水で作られた蕎麦は昨日のそれ以上においしく、戸隠の波動を存分に感じられました。今回も終日快晴で、天気に恵まれました。また、長野を去る時には一気に曇りだしていたので、戸隠の神霊様に誘われていたのだなぁとしんみり思いました。友人夫妻、友人のご両親・祖父母にも、感謝です。このご縁が無ければ戸隠へ行くこともなかったので本当にありがとうございました!

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