潮の香りが得意ではないので普段は海へは赴きませんが、春の終わり頃に熱海へ行ってきました。季節の変わり目は突風が吹くようで日差しが強くても肌寒く感じるような、暑がりの僕にとってはとても気持ちのいい日でした。今回の目当ては子之神社という、参拝すると子宝に恵まれる最近噂のパワースポットです。電車に揺られること2時間…。退屈はしなかったのですが、朝が苦手な僕にはとても苦痛でした…笑。
熱海の手前、真鶴という駅で下車。お昼ちょっと前に到着したということもありかなりの空腹でした。車内でネット検索した結果子之神社の裏手あたりに有名なみなと食堂というレストランがありとても美味しそうなのですたこらと向かいました。土曜ということもありすでに行列…。結果的に1時間待つことにはなりましたが、美味な海鮮を味わうことができました。
落ち着いたので、子之神社へ向かうことにしました。本当に目の前が海なので、海風も日差しも強くまさに夏を思わせる天気でした。子之神社は住宅街の真ん中にあって、少しジブリ映画を思わせるような雰囲気がありました。正門鳥居をくぐり、神霊様にご挨拶をするため禊の上本殿へ赴きました。しかし残念ながら、神霊様のお力はとても弱くなっており僕にはほとんど感じることができませんでした。神域の結びも弱くなってしまっており場の神聖さも緩やかなものでした。
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僕が感受できていないだけの可能性もあったので、少し粘り、あたりを散策しながら集中することにしました。神社の裏は丘のようになっており、併設されている仏閣の墓場などもありました。墓場から振り返ると海を一望する絶景が広がっていました。感覚を研ぎ澄まし、細部へ注意を注ぎましたが、結局かすかな感覚だけを知ることができました。
これは僕の指導霊から教えてもらった内容です。古来には、ここら一帯を納めていた神霊様も現在は別の場所へ行かれており、この子之神社の神域は僅かにしか残っておらず、山の方にいらっしゃる別の神霊様が合わせてこの辺りの管轄になっているとのことでした。歴史の長い神社なのでとても楽しみにしていたので、この話を聞いたときはとても残念でした。ただ、せっかく遠出をしているので、気を取り直して熱海方面へ移動しました。
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熱海駅で乗り換え、展望席のある珍しい電車で一駅の来宮というところで下車しました。目当ては来宮神社です。これも適当にネットで近所の神社を調べて目星をつけたところなので、下調べはほぼしていません。到着するとかなりの参拝客が居りました。正門鳥居をくぐると、木々が日を遮りひんやりとした空気を感じました。入ってすぐに稲荷社がありましたが、まずは本殿へご挨拶に向かいました。
直進すると、右手に大きな杉の木がありました。そのまま進むと左手に手水舎がありましたので禊を済ませて、本殿へ向かいました。本殿の前は大きな砂利の広場があって、開放感がありました。本殿へご挨拶すると、奥の方からヒノキの芳しい香りが漂ってきました。芳香したかの如く、とてもいい香りで驚きました。ここの神霊様もその場にはいらっしゃらず、やはり山の方へ行っておられるようでした。
本殿の左手から回り込むように、裏手へいくと、どうやら有名な樹齢の古い大木がありました。大変立派な風貌ではありましたが、参拝客が次から次へとその木の力にあやかろうと触っておられました。この来宮神社は、とてもいい立地なので集客しやすく、お金を儲けるにとてもうってつけなのは一目瞭然でした。神域内ではカフェのような店舗も商っていました。
この来宮神社は、たいへん多くの邪気を浄化されていましたが、抱えている量がぞっとするものであったので、そういった部分を感じ取ろうともしない(木をベタベタ触る)参拝客に少し苛立ちを僕は覚えました。僕も実際、決して肖ろうという下心など微塵もありませんが、コミュニケーションする目的で神木などを触ることがあります。なので、そういった目的の方もいらっしゃったかもしれませんが、あのような状態ではお話をする余裕なんておそらくなかったのではないかと感じました。なので来宮神社の神木には一切触りませんでした。
もし、このまま多量の邪気を抱えたままでいたら、おそらく来宮神社のご神木は近い将来朽ちる可能性すら感じ取れたので、僕が管理をしているわけではないのですがプンスカしながら参拝を終えました。いつもの参拝とは違って、神霊様が直接御姿を見せていただけないケースが続いたので興味深い体験にはなっていました。その後に、伊豆山神社へ行ってみることにしました。電車は本数が少なく、一時間以上も待つことになりそうだったのでバスで向かうことにしました。伊豆山神社へもバスが出ているらしかったので、乗り換えて目的地までは40分くらいで到着しました。