穢れを恐る神霊と穢れを祓う神霊 – 後編

10Jun161.5K34250

大宮にある氷川神社へ参拝したのはまだ寒さの残る日でした。2kmほど続く、長い参道が印象的です。当日はちょうど春先で、桜が開花し出した頃でした。それに合わせて参道では、お祭りが開催されており、とても賑やかで、出店の美味しい料理の香りが漂っていました。

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同行者が寝坊し、遅れるとのことだったので、暇つぶしがてら一人でそそくさと人混みを通り抜けて、神域へ入りました。参拝客が多ければ、繁栄し、神社にとっては好ましいのですが、”神域”という側面から見ると実は参拝客は結界を歪める存在でしかないのです(参拝者全員が清らかな心持ちで居れば別なのですが)。神域が強ければ容易に邪気を払えますが、弱ければ時間の経過と共に神域自体が薄れてしまうのです。

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氷川神社は比較的に神域の力が強かったものの、参拝者が多い時間帯は結界が弱く(薄く)なっていました。そうさせることで(自然な成り行きで)邪気を外へ逃がすような効果があるように伺えました。神社自体は建物がとても綺麗でした。本殿の裏手にある森のような場所に、神霊様の存在を感じました。挨拶をしてすぐに、先日の品川神社の神霊様のお言葉の真相を伺うことができました。

どうやら、品川神社の神域が極めて弱くなってしまっており、神霊様がその場へ居るには耐えがたい状態だということなのです。事実、品川神社は由緒が古く信仰(参拝)者も多くおり周辺地域とも密接なので繁栄していると一見では認められましたが神域の特別な感触はたしかに微かにしか感じられなかったので、ふむふむとお話を伺っていました。

品川神社の神霊様は氷川神社の神霊様のおられる空間の奥の方でひっそりと悲しむ様な体裁で小さくなっておられました。氷川神社は、戸隠や三峰の様に協力ではありませんが、穢れを祓うことのできる数少ない神社なので、ここに来られたのだろうと思ってはいましたが、実は品川神社と氷川神社は同じ系列の神霊だということも教えていただいて驚きました。

もっと好ましい言い方があるかもしれませんが、神霊様も”ナマモノ”であるということを今回の経験を通して改めて実感しました。確固たる接待的な存在ではなく時代や人々との関係によって変容する可能性があることや、人の持っているよこしまな気持ちが僕らが実感しているよりもずっとしつこく、自分のいる環境や未来に影響していて他人事の様に捉えているのは無責任なんだな、自分のこととして思って行動しないと、意もしないところで足元をすくわれてしまうな、と思いました。

実は品川という土地自体強く邪気を呼び込む傾向があるのだそうです。以前、品川駅で夜に友人と会話をしていると、おそらく呪術による何らかの方法で収集したであろう黒い霊体が港南口から高輪口へゾロゾロと(結構勢いありました)向かって居るのを見かけた時に僕の指導霊に教えてもらいました。言いづらいですが皇室関係のものなんじゃないかと推測しています…。

つまり何が言いたいのかというと、品川にこの長い間鎮座できたということはそれだけ力があったということです。ただ、この期間に少しずつ人々に魔が差し、穢れが街全体に蔓延しているという意味でもあるので、用心しないと本当にこれから何が起こるか分からないですよね。

まとまりがなくなりましたが、今回はここまで!品川神社に参拝をされる際は、二拍手をできるだけハッキリと大きい音が出来る様に叩いて願い事よりも感謝をしていただけると幸いです。人の善意が集まれば、少しずつ神域も回復するようですのでぜひお力添えをお願いします。

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